胃カメラは正式には「上部消化管内視鏡」という名称です。胃だけでなく咽頭や食道、十二指腸も観察します。上部消化管内視鏡を行う目的は大きく分けて2つあります
①食事のつかえ感や胸焼け、上腹部痛、胃もたれ、食欲不振、体重減少などの原因を調べるため
②胃がん検診
日本を含めた東アジアは胃がん患者の多い地域です。胃がんは早期に発見すれば完全に治る病気です。大田区では胃がん検診として内視鏡を受けることができます。生涯で一度も胃カメラを受けたことのない方は特にお勧めいたします。
当院では口から挿入する経口内視鏡、鼻腔から挿入する経鼻内視鏡のいずれも行うことができます。一般的に、鎮静剤を使用せずに検査を行う場合には経鼻内視鏡の方が苦痛は少ないです。しかしながら鼻腔の広さや鼻炎の有無などにより、経鼻内視鏡がつらい方もいらっしゃいます。内視鏡検査に伴う苦痛は、患者さんの身体的な負担を増すだけでなく、検査の質を落とすことが知られています。患者さんひとりひとりに適した方法や薬剤を使用して行います。過去の検査経験や患者さんの鼻腔の状態などによって、最適な検査方法をご相談いたしましょう。
※鎮静剤とは眠たくなる薬剤であり、注射で投与します。鎮静剤を投与することで多くの方は眠った状態で検査ができます。効果に個人差があるために、眠った状態にならない方もいらっしゃいますが、投与しない場合と比較して苦痛は軽減いたします。
※鎮静剤を使用した方は、検査当日の自転車、自動車の運転は控えていただきます。
※大田区の胃がん検診では鎮静剤をすることが使用できません。